本格デジタルカメラケータイ「L-03C」を使ってみる(H23.5.25)
鉄道ネタが尽きてしまいましたので、今日は私が先日購入しました携帯電話「L-03C」についてお話ししていきましょうか。
「L-03C」とは、平成23年1月にNTTドコモから発売された携帯電話。開発メーカーはLG電子です。ご覧のように携帯電話にカメラが付いたと言うよりも、デジカメに携帯電話が付いたと言えるほど、デザインはコンパクトデジカメそのものといった感じです。
普段はレンズ部は本体内にありますが、カメラモードにするとレンズがご覧のように飛び出るのです。
裏面もデジカメのようなデザイン。携帯電話にあるべきダイヤルボタンもありません。電話やメールを使用する場合は、液晶画面にダイヤルキーが表示されるので、画面にタッチして操作するという、スマートフォンのような操作感です。
カメラの起動も専用の起動ボタンがあり、撮影も上の写真の右上部に大きめのシャッターボタンがあり、半押しでピント合わせ、全押しで撮影というデジカメと同じ操作方法。さらにシャッターボタンの周りにはズームホイールがあり、ズームが可能です。
しかもズームは携帯電話では珍しい光学3倍ズーム。ちなみにデジタルズームも4倍あり、光学ズームとの併用で12倍相当になります。
「L-03C」は、本格デジタルカメラケータイというだけあって、多彩なカメラ設定ができることが特徴です。
まずは、「シーン設定」。
「オート」の他に、自動的に最適なシーンを選択してくれる「インテリジェントモード」、「ポートレート」、「スポーツ」、「風景」、「夜間」、「夜景ポートレート」、「ランプ」、「花火」、「料理」などがあります。「自動」以外のシーンを選択すると、フラッシュやフォーカス設定、連続撮影、ホワイトバランス、ISOなどが強制的に設定され、設定変更ができなくなります。そうすることによって、誤設定をなくし、最適に近い設定での撮影ができるようにしているのでしょうね。
たとえば、「ランプ」モードにすると、フラッシュがOFFになって、ISOを640以上になります。それによって、暗い場所でもある程度のシャッタースピードが稼げるようになるといった具合ですね。
その他にも、「花火」モードではシャッタースピードが1秒、ISOが最低感度(64)に、オートフォーカスがOFFになったりします。
こちらはフラッシュの設定。「オート」、「赤目軽減」、「OFF」、「強制発光」が選択できます。
こちらはフォーカス設定。「自動」、「マクロ」、「パンフォーカス」、「顔認識」、「マニュアル」から選択できます。
こちらは「その他設定1」。「撮影サイズ」、「撮影モード」、「明るさ(露出補正)」、「ホワイトバランス」、「色効果」、「セルフタイマー」などが選択できます。
「撮影モード」は、スマイルショット、ビューティーショット、連続撮影、ハイスピードショット、パノラマ撮影、フレーム撮影、音声付画像、アート撮影など多彩に設定できます。
連続撮影は1秒に約1枚、ハイスピードショットは撮影サイズが「2M」に固定され、1秒に3~4枚の高速連写ができます。
こちらは「その他設定2」。「ISO」、「フォーカス領域」、「まばたき検知」、「計測(測光)モード」の設定ができます。
さて、「L-03C」のデジカメとしての性能としては、一言で言えば、『ケータイカメラ以上デジカメ以下』といった具合。携帯電話のカメラよりは設定も多彩で画質もなかなか。しかし、現在販売中のコンパクトデジカメに比較すると、やはり見劣る部分があります。
たとえば、シャッターボタンを押してから撮影されるまでのタイムラグが、デジカメ専用機に比べると目立ちます。ですから、走行している列車や動きのある被写体を撮影するのは少し厳しそう。まあ、これは全般的にコンパクトデジカメ専用機でも同様の弱点はありますが…。
また、最近流行のコンパクトデジカメは、高感度時の画質が向上していますが、「L-03C」の高感度画質は、一昔前のコンパクトデジカメを見ているようです。
しかし、低感度で撮影した画像は、コンパクトデジカメにも見劣りしないと思います。撮影する被写体にもよりますが、「L-03C」があれば、低価格のコンパクトデジカメの代わりに十分なりうると思えるほど、なかなかの出来だと思いますよ。
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