2024(令和6)年11月23日に開催された「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」。ニュースリリースでは主なイベントおらず、実際に会場に行ってみると訪問記でも記載しているとおり、山手線色に塗り替えられた205系が展示されるなど、サプライズイベントもありました。
今回ご紹介するヘッドマーク展示も主なイベントには名を連ねていませんでしたが、貴重なヘッドマークが多く展示されていました。
ヘッドマークの下には説明書きも添えられていましたので、その文章とともにご紹介していきたいと思います。
サロンエクスプレス踊り子。
14系サロンエクスプレス東京を使用した臨時特急「サロンエクスプレス踊り子」で掲出されていたヘッドマーク。サロンエクスプレス東京は1983年に大宮工場(現大宮総合車両センター)で改造された欧風客車。1997年に再改造されお座敷列車「ゆとり」に生まれ変わるまで活躍。通常の「踊り子」とは異なり、1987年夏~1988年頃に使用された背景が水平線に沈む夕日の柄になっている特別仕様。
ELぐんまきりゅう。
両毛線の高崎~桐生間で走る臨時快速列車「ELぐんまきりゅう」で掲出されていたヘッドマーク。桐生駅までは電気機関車が牽引し、復路は桐生まで最後部にぶら下がる形で走ってきたSLが牽引し高崎駅に戻った。
SLレトロぐんま桐生。
両毛線の高崎~桐生間を走るSL牽引の臨時快速列車「SLレトロぐんま桐生」が掲出していたヘッドマーク。2011年にC61形20号機が大宮工場(現大宮総合車両センター)で復元した際に運転され、1967年に両毛線が電化以降約40年ぶりにSL列車が復活した。C61形20号機は復元されるまでの間、両毛線沿線の華蔵寺公園(伊勢崎市)に展示されていた。列車名の「レトロ」は旧型客車が使用されていることに由来する。
レトロぐんま横川。
信越本線の高崎~横川間で走った臨時快速列車「レトロぐんま横川」で掲出されていたヘッドマーク。2024年11月17日の運転をもって信越本線高崎~横川間を走る“電気機関車牽引の列車”は運転を終了した。
夢空間。
1989年~2008年まで活躍した次世代豪華寝台列車「夢空間」が組み込まれる列車で掲出されていたヘッドマーク。夢空間は展望スイート、ロビーカー(バー・ラウンジ)、ダイニングカーの3両で構成されており、主に「北斗星」の臨時列車に組み込まれたほか、様々な臨時列車で使用された。北は北海道から南は九州まで、日本全国を走り抜けた。
カシオペア。
1999年に運転開始した上野~札幌間を結ぶ寝台特急「カシオペア」で掲出されていたヘッドマーク。2016年に運行を終了しましたが、現在も臨時列車「カシオペア紀行」として運行している。12号車のカハフE26形(ラウンジカー)は大宮工場(現大宮総合車両センター)で製作された。
北斗星トマムスキー。
1989年、1991年に運転された寝台特急「北斗星」の臨時列車「北斗星トマムスキー」で掲出されていたヘッドマーク。この列車は北斗星の運転区間を札幌~トマムまで延長したスキー旅行者向けの臨時列車。1989年は上野~トマム間、1991年は横浜~トマム間で運転され、牽引機は黒磯までがEF65、黒磯から先はED75が牽引し、注目を集めた。
北斗星。
2015年まで運転された上野~札幌間を結ぶ寝台特急「北斗星」で掲出されていたヘッドマーク。北斗星は食堂車やロビーカー、個室寝台を連結し、日本初の豪華寝台特急と言われている。展示しているヘッドマークは外周部の帯が金色(通常は銀色)のもので、実際に列車に取り付けられた回数の少ない貴重なもの。
夢空間わくら。
1991年にJR西日本七尾線の電化を記念して新宿~和倉温泉間で運転された臨時列車「夢空間わくら」で掲出されたヘッドマーク。当時はJR東日本エリア内だけではなく金沢や大阪などにも出張運転を行っていた。
※解説板の写真は「北斗星」でした。
2010年まで運転されていた上野~金沢間を結ぶ寝台特急「北陸」で掲出されていたヘッドマーク。ヘッドマークにデザインされているのは新潟県糸魚川市の名所「親不知の断崖」。
SLクリスマストレイン2017。
2017年に運転された「ばんえつ物語」を使用したクリスマストレインで掲出されていたヘッドマーク。ヘッドマークにデザインされている「オコジョ」は寒い地域に生息するイタチ科の動物で山間部を走る磐越西線沿線にも生息している。
※解説板の写真は「ばんえつ物語」用客車がEF64に牽引されているものでした。
1999年に運行を開始した新潟県の新津駅と福島県の会津若松駅を結ぶSLが牽引する臨時快速列車「SLばんえつ物語」で掲出されているヘッドマーク。牽引するC57形180号機は約30年間新津市新津第一小学校で静態保存されていましたが、1998年に大宮工場(現大宮総合車両センター)で復元工事を行い復活した。
※「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」訪問記は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひご覧ください。
最近のコメント