平成28年11月19日の午後から20日の早朝にかけて実施された線路切換工事。これに伴い、東海道線の品川駅~東京駅間が運休となり、横浜方面からの東海道線が品川駅で折り返し。大宮方面からの宇都宮線・高崎線が東京駅で折り返し。常磐線が上野駅で折り返しなど、様々な変化が見られました。
工事2日の11月20日は初電からAM6:20頃まで、東海道線の横浜駅~東京駅間が運休。これに関連し、横須賀線の大崎駅始発。東海道線の一部列車が横須賀線経由となるなど、普段にはない運用が発生しました。
まずは大崎駅始発となった横須賀線から観察するため、大崎駅へ向かいます。横須賀線の下り始発列車(品川駅4:30発と東京駅4:55発)は、始発駅を大崎駅に変更。それぞれ、4:31発・5:06発に大崎駅を発車するというダイヤに変更)。さすがに4:31に大崎駅に行くのは不可能なので、5:06発の列車を観察することにしました。
5:06発の横須賀線久里浜駅行きは、主に大宮方面行きの埼京線・新木場方面行きのりんかい線が発着する大崎駅7番線から発車。
大崎駅に横須賀線車両E217系が停車するという珍しい光景が実現。列車番号も東京駅始発の通常時の列車番号は「459S」ですが、この日は「9559M」で運転されました。
続いては品川駅に移動して、東海道線を観察することにしました。11月20日は初電からAM6:20頃まで横浜駅~東京駅間が運休。品川駅には「所定5:29発の沼津行きは、線路切換工事のため横浜駅始発となる。そのため5:17発の京浜東北線大船駅行きを利用して横浜駅で乗り換える」旨が掲示板に掲出されていました。
一方、東海道線の一部列車は、品川駅~横浜駅間を横須賀線の線路を使用して運転する措置が取られ、所定東京駅始発で品川駅5:55発の沼津行きと、東京駅始発で品川駅6:16発の熱海駅行きは品川駅始発となり、それぞれ5:55発・6:19発として運転されました。
5:55発の沼津駅行きと6:19発の熱海駅行きは、東京方面の横須賀線・総武線快速電車が発着する13・14番線から発車することになりました。
沼津行きを待っている間、品川駅6番線には工事完了後の安全確認のため、試運転列車が入線していました。
沼津行きの列車は5:46頃に品川駅に入線。回送列車としてやってくると思っていましたが、乗客を乗せていることにビックリ。列車番号は「9720Y」、行先表示板には「湘南新宿ライン 品川(行き)」と表示されていました。湘南新宿ラインは大崎駅経由で品川駅には入線しない。なおかつ「快速 品川行き」というのは、普段は絶対見られないレア幕と言えるでしょう。
調べてみると、品川駅5:44発で久里浜駅始発東京駅行きの横須賀線がある。おそらくこのスジで運転され、品川駅止まりとなる、この日限定の列車だったようです。
折り返し5:55発の沼津行きとなった列車番号は「9323Y」。通常時は「323M」として運転されているのですが、臨時列車ということで9000番台となり、湘南新宿ライン(横須賀線)経由ということで末尾が「Y」となっているようです。
行先表示板は「沼津」ではなく、「快速」と表示されているのが特筆されるところ。このときはなぜ「快速」表示とされたのかわかりませんでしたが、あとで考えてみると、同列車の品川駅~横浜駅間の停車駅が武蔵小杉駅だけであり、西大井駅と新川崎駅は通過扱いとなっている。湘南新宿ラインの快速列車もこれらの駅は通過するので、それに合わせて「快速」と表示させ、横浜駅到着前に「沼津」に変更させたと考えられます。
同様に、品川行きとしてやってきた「9720Y」列車も、新川崎駅と西大井駅には停車させなあったため、「湘南新宿ライン 快速 品川(行き)」という珍表示が実現したのでしょう。
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