平成28年初夏の旅でのメインイベントは、平成28年4月にデビューしたばかりの「富士山ビュー特急」に乗車すること。さらに、その特別車両でスイーツプランを楽しむというものでした。本編でも富士山ビュー特急の写真を掲載していますが、他にもたくさん撮影してきました。そこで今回は「富士山ビュー特急特集」と銘打ち、本編では掲載しきれなかった写真を一挙に公開していきたいと思います。

私たちが利用したのは富士山駅側の先頭車両である1号車。ご覧の写真は駅から歩いて約1分の場所にある、ホームに隣接する踏切から撮影したもの。

大月駅のホームは先端部が狭く、立入禁止のパイロンが立てかけられています。立入禁止ギリギリの場所からでも手持ちのレンズ(35ミリ換算で28ミリ相当)では、ご覧のとおり収まりきれません。
富士山ビュー特急の運転席窓を囲むように、「FUJIKYU RAIKWAY - THE RAILWAY CLOSEST TO Mt.FUJI FUJISAN VIEW EXPRESS」と書かれたロゴ。日本語に訳すと「富士急行-富士山に一番近い鉄道」といった意味でしょうか。

運転席窓側面には「富士登山電車」のシンボルマークがあしらわせています。

富士山ビュー特急は全体が朱色で塗られ、中央窓部に黒のラインが入るカラーリング。窓と窓の間には、日本語の富士をかたどったものや、富士山と河口湖をイメージしたもの、富士山にFujisan View Expressの頭文字をあしらった数々の富士山ビュー特急のロゴを配置。窓の下には「FUJISAN VIEW EXPRESS」と「FUJIKYU RAILWAY」と大きな文字で、これが富士急行の看板電車「富士山ビュー特急」であることを主張。窓の上には、「富士山ビュー特急」の停車駅がローマ字で列挙されている。車両にロゴや文字を多用する水戸岡氏の独特なデザインが「富士山ビュー特急」にも反映されています。

1号車の乗車口。私たちが乗車した大月駅14:55発の「富士山ビュー特急9号」。土休日は1号車がスイーツプラン専用車両となります。乗車口付近にはアテンダントがお出迎え。予約して旅行代金入金後、メール配信されてくる「予約確認書」をアテンダントに提示すると、乗車証を手渡され、指定された座席まで案内してくれます。

1号車の扉の前にはレッドカーペットで特別感を醸し出しています。扉の右上部には、「1号車 指定席 行き先」等が大きく表示。昨今の新型車両の行き先表示はLED式がほとんどですが、富士山ビュー特急は行き先は河口湖と大月のみ。運行形態によって自由席や指定席に変わることもないので、LEDにする必要もなし。このあたりも水戸岡氏のデザインが関わっているのかもしれません。

1号車の車内の様子。運転席側は1人席が8席。向かって左側が富士山の見える方向。丸いテーブルを囲むように6つの席が並び、すべての座席から富士山が見やすいように配置。2席はその反対側にありますが、そのうちひとつは運転席の真後ろにあり、鉄道ファンであればたまらないことでしょう。ちなみに運転席後方の座席番号は「17」。座席番号を指定して予約できるかわかりませんが、気になる方は問い合わせしてみてはいかがでしょうか?

1号車の中央部には富士山側に4人席、反対側に2人席がそれぞれ3列。すべての座席のモケットが別々の柄となっています。

天井部は水戸岡氏のデザインでよく用いられる木材を活用。


車両の2号車寄りには売店があり、アテンダントが常駐。特別車両の乗客たちへの案内やドリンクの配膳のほか、アルコール類やお弁当、富士山ビュー特急オリジナルグッズを販売しています。


2号車は自由席。ドアの右上には「富士」をかたどった「富士山ビュー特急」のロゴが配置されています。

2号車の車内は赤を基調としたモケットの座席が並んでいます。


3号車は、青を基調としたモケットの座席が並んでいます。よく見ると床のデザインも2号車と3号車では異なっていることに気付きました。
「平成28年初夏 富士急行スイーツ列車と花火観覧の旅」の本編は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひ、こちらもご覧ください。
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