平成27年7月3~4日にかけて、485系を使用した団体専用夜行列車「485系やまがた号」が、横浜駅~山形駅間で運転されました。「485系やまがた号」は仙台車両センター所属の485系が担当。昨年から今年にかけて、新潟車両センター所属の485系が次々と廃車となり、今や、デビュー当時の前面形状を持つ現役の485系は、仙台車両センターと新潟車両センターに1編成ずつ残るのみ(間違えていたらすみません)。しかも今回は夜行列車ということで異例ずくし。ぜひ、撮影しておきたい。
始発の横浜駅は、583系が乗り入れた時も一部の鉄道ファンがマナーの悪い行動をするなど大混乱だったようで、今回も同じような事態が発生しないとも限りません。そこで「485系やまがた号」が経由する新宿駅で待つことにしました。新宿駅を選んだ理由は、「485系やまがた号」の新宿駅発着ホームは5番線であること。5番線は主に成田エクスプレスやスワローあかぎなど、主に湘南新宿ライン経由の特急列車が発着する。そのため普段から乗客が少なく、ホームが空いている。多少、鉄道ファンが集まったとしてもゆったりと撮影できるだろうと考えたからです。
「485系やまがた号」は横浜駅を20:55頃に出発、新宿駅は21:53頃に出発するというダイヤ。通常であれば、横浜駅~新宿駅間の所要時間は約30分なので明らかに遅い。途中駅に待避線はないはずだから、もしかしたら新宿駅には早めに到着し、長時間停車するのかも?と思い、早めに新宿駅に向かうことにしました。
新宿駅に到着したのは21:15頃。5番線には21:30発のホームライナー小田原の乗車を待つ乗客の行列。6番線には21:29発のスワローあかぎ13号が停車していました。意外にも「485系やまがた号」目当てと思われる鉄道ファンの姿はまばら。希少な車両にはなってきていますが、まだ485系はそれほど注目度は高まっていないということでしょうか?
さて、早めに新宿駅に到着し、長時間停車するものと予想していた「485系やまがた号」でしたが、実際にやってきたのは出発時刻の1分前の21:52頃。これで定刻どおりだそうだ。

新宿駅5番線に入線する「485系やまがた号」。新宿駅の駅名標と組み合わせて撮影してみました。ちなみに「485系やまがた号」、駅の放送では「よんぱーごけい(485系)やまがたごう」とアナウンスされていました。

「485系やまがた号」は新宿駅に約2分停車。乗務員の交代を済ませると、ゆっくりと新宿駅を出発。ご覧のように、新宿駅5・6番ホームは空いていて、平穏のまま「485系やまがた号」を送り出すことができました。
撮影を終えてホームを歩いていると、3・4番ホームから叫び声が聞こえてきました。酔っ払いか?と、その方向に目をやると、通勤客に混じり、三脚を立てた数人の若者がなにやら罵声を上げている。たしかに5番線を走る列車を5・6番ホームから撮影すると、足回り部分がホームに隠れてしまうので、きれいな編成写真を撮影するのであれば、4番ホーム側から撮影したほうがよいでしょう。
しかし、混雑する埼京線・湘南新宿ライン北行き列車が往来する3・4番ホームは通勤時間帯で混雑している。そんななかで三脚を立てること。さらに、カメラの前を人が通り過ぎて満足な写真が撮れなかったのか? それとも駅員か通勤客になにか注意されたのか? 罵声を上げているのは見苦しい。素人じゃないんだから、通勤客でごった返すホームから思いどおりの写真が撮れるわけないでしょうが。撮影場所の選定を間違えている自分に問題があったことに気付いてほしい。一方で、列車の撮影時、私自身が周囲に迷惑をかけていないか? もう一度自分を見つめ直す機会にもなりました。
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