平成26年3月のダイヤ改正で、高崎線系統の特急列車に大きな変化がありました。
ひとつは弊ブログ平成26年3月17日付の記事でご紹介したように、担当車両が一部を除き、185系から651系1000番台に変更となったこと。もうひとつは、平日の通勤時間帯に、従来の特急「あかぎ」が「ホームライナー鴻巣」を吸収するかたちで、新たな特急列車「スワローあかぎ」号が登場しました。
運転日初日である3月17日、特急「スワローあかぎ」号の始発駅となる上野駅と新宿駅に出かけてきました。
特急「スワローあかぎ」号は全車指定席。自由席特急券では乗車することはできず、「スワローあかぎ」を利用するには、従来の特急「あかぎ」等と同じ、B特急料金と同額の指定席特急券を購入するか、「スワローあかぎ」専用の特別企画乗車券で、B特急料金と自由席特急料金のほぼ中間の価格に設定された「スワローあかぎ料金券」を購入する必要があります。
駅構内の至るところに、「スワローあかぎ」は全車指定席で、自由席特急料金では乗車できないことを説明するポスターが掲出されていました。前述のとおり、これまでホームライナーや特急「あかぎ」等の自由席を利用していた乗客にとっては、実質的に値上げとなるため、「スワローあかぎデビュー記念キャンペーン」として、「えきネットチケットレスサービス」の割引額が従来の300円から500円に拡大。キャンペーン期間中の50km以下の指定席特急料金は510円となり、ライナー料金・自由席料金とほぼ同水準になります。しかし、このキャンペーンは平成26年4月30日購入分まで。これまで、「ホームライナー鴻巣」や「特急あかぎ」の自由席を利用していた乗客にとっては痛い出費となります。
ホーム上には、「スワローサービス」のジャンパーを着てボードを持つ係員がホーム上にいて、案内をしていました。ボードに書いてあるように「スワローあかぎ料金券」は車内では発売しておらず、万一、特急券を購入しないまま乗車した場合は、「スワローあかぎ特急料金」より、250円前後高い、一般の指定席B特急料金を支払うことになるのでしょうか?
このあたりは、高崎線等の普通列車グリーン車に適用されている、事前購入料金と車内購入料金に差をつける方式に似ていますね。
上野駅発の特急「スワローあかぎ」号は、14・15番線から出発。
651系1000番台のヘッドマーク・方向幕とも、
「スワローあかぎ」専用のものとなっています。
続いては、新宿発の特急「スワローあかぎ13号」を見るため、新宿駅に移動。
特急「スワローあかぎ13号」は、新宿駅6番線から出発。6番ホームへの案内板も「スワローあかぎ・あかぎ」に貼り替えられていました。
新宿駅の「スワローあかぎ」の乗車目標。上野駅の乗車目標とは異なるデザインでした(弊ブログ平成26年3月17日付の記事を参照)。
5・6番ホームにある指定席特急券売機。「スワローあかぎ料金券」を購入できるほか、事前購入した「スワローあかぎ料金券」の座席指定もできるようになっています。
※参考 「スワローあかぎ料金券」は購入時に座席指定を受けるほか、購入後に座席指定を受けることもできます。また、座席指定を受けないまま「スワローあかぎ」に乗車した場合は、車内の空席を利用することができます。その座席の指定席特急券を持った乗客が来た場合は、その席を譲らなければなりません。
新宿発着の特急「スワローあかぎ」には、ダイヤ改正後も185系が使用されています。
ヘッドマークは、185系リニューアル前のデザイン。左上にあらたに「スワロー」の文字が添えられています。
185系にも「スワローあかぎ」専用の方向幕。しかし、種別の「特急」や、「スワローサービス」の文言が追加されているなど、651系1000番台の方向幕とは若干異なるデザインとなっています。
扉部分には、スワローサービスに関する注意書きも。
185系「スワローあかぎ」は10両編成ですからA編成が担当することになりますが、185系「スワローあかぎ」は平日に1往復のみ。現在、8編成あるA編成すべてに、ヘッドマークや方向幕、車内設備等を「スワローあかぎ」対応に改造する必要もなさそう。今後、A編成の「スワローあかぎ」対応改造がどのように進んでいくか、気になるところですね。
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