第4回東葉家族車両基地まつり訪問記でも記載したとおり、イベント会場に行くまでの日暮里~船橋間で京成シティライナー「AE100形」に乗車してきました。
2代目スカイライナーとして活躍してきた「AE100形」ですが、平成22年7月に成田スカイアクセス線の開業と同時にデビューした「新AE形」が3代目スカイライナーに就役して以降、「AE100形」はこれまでと同様、京成本線経由の有料特急として「シティライナー」の名称で7往復の運転からスタートしました。
しかし運転開始直後からシティライナーが通過していくのを見ると、いつも乗客はまばら。これって回送列車?と見間違えるほどでした。平成23年3月の東日本大震災とその後の節電ダイヤでスカイライナーとシティライナーは運休に。スカイライナーが運転再開されてもシティライナーが震災前のダイヤに戻ることはなく、平成24年10月のダイヤ改正前には1日2往復に。運転区間も京成上野~成田と短縮された状態となっていました。
そして平成24年10月のダイヤ改正。これまでの乗車率をみると「廃止」かも?と頭をよぎりましたが、なんとか首一枚でつながり1日1往復に。これは今のうちに乗っておかないと、いつ運転終了となってもおかしくない状況。とはいえ、ライナー券(特急料金)も上野~成田間で920円とお世辞にも安いとはいえない価格。意味もなく、ただ乗るだけという気分にもなりません。
そこにやってきた今回の「第4回東葉家族車両基地まつり」。少しイレギュラーなルートになりますが、日暮里~京成船橋駅間で京成線に乗り、京成船橋駅から東葉高速線の東海神駅まで歩き、東海神駅からイベント会場のある八千代緑が丘駅に至る行程をたどれば、日暮里~京成船橋駅間シティライナーにも乗車できる。この区間であればライナー券も500円と、ちょっぴりリーズナブル。シティライナーの日暮里駅出発時刻も9:06なので、途中で乗り換えなどに時間を費やしていけば、八千代緑が丘駅にはちょうどイベント開始時間の直前に到着できそう。これはシティライナーに乗車できる数少ないチャンスかも。…ということで、シティライナーに乗ってしまいました。

シティライナー券を購入して、日暮里駅1番ホームへ。京成線の日暮里駅下りホームは1番ホームと2番ホームがありますが、そのうち1番ホームは有料列車(スカイライナー・シティライナー・イブニングライナー)専用ホーム。1番ホームに行くためには改札内に、もうひとつの改札があり、ここでライナー券を提示しないと1番ホームに進めません。京成線の日暮里駅が現在の形になって、有料列車に乗るのは初めてですから、1番ホームに降り立つのも当然ながら今回が初めてです。いつもは向かい側の2番ホームからスカイライナーに乗る人々を恨めしそうに見ていた私ですが、今日は見られる立場に…。いやん、2番ホームからの視線が痛い(?)…、なんちゃって。

シティライナーは前述のとおり日暮里駅9:06発ですが、その15分前の8:51には「スカイライナー15号」が日暮里駅から出発。1番ホームには大きなスーツケースを抱えた人ばかり。スカイライナーの利用者は海外旅行・出張者が大多数のため当然のスタイルですが、それに対し私はカメラを入れた小さなショルダーバックひとつの装い。1番ホームに行ったはいいけれど、他の乗客とは明らかに違っていて浮き気味…。大きなギャップに少し恐縮してしまうほどでした。


「スカイライナー15号」が出発していくと1番ホームも閑散。シティライナーがやってくるまでその状況は変わらず。日暮里駅からシティライナーに乗車したのは5~6人といったところか。

私の指定席は7号車ですが、先頭の1号車付近で「AE100形」を撮影してから乗り込んだため、シティライナーが日暮里駅を出発してから1号車から7号車まで車内を移動。各号車とも乗客は1~2名程度。1人も乗車していない号車もありました。

5号車には自動販売機とミニロビーのようなものがありました。
7号車には私を含め乗客が3名と、他の号車に比べれば少し多い。とはいっても車内は貸切状態でした。なぜ7号車にだけ3名も乗客が割り当てられていたのか? それは少しあとでわかることになりました。
9:16、青砥駅に到着。青砥駅では最後尾の8号車のみドアが開放。どうやら1人乗車してみたい。

そして船橋駅には9:28に到着。船橋駅でもドア扱いがあるのは8号車のみ。7号車に乗車していた3人(私を含め)は、いずれも船橋駅で下車。つまり、日暮里駅から乗車して、青砥駅や船橋駅で下車する乗客は7号車が指定され、青砥駅からの乗客は8号車が割り当てられるようです。
わずか20分少々の乗り鉄旅となりましたが、私にとって「AE100形」は2回目の乗車。1回目はデビュー直後だったと思いますから、約15年ぶりの乗車となったわけです。おそらく、これが「AE100形」の乗りおさめになるのでしょう…。
※第4回東葉家族車両基地まつり訪問記は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
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