鉄道博物館の展示車両(その12)~【マイテ39形客車「マイテ39-11」】~鉄道博物館訪問記・こぼれ話~(H24.1.9)
今回は鉄道博物館の展示車両のうち、「特急列車の誕生と通勤輸送の始まり~戦前・戦後~ゾーン」から、「マイテ39-11」をご紹介していきましょう。
東京~下関間の特急「富士」に使うため製造された1等展望車です。形式名の「マイテ」のうち「イ」が1等車を意味します。現在のグリーン車が当時の2等車(形式名が「ロ」)に該当することから、現在にはないグレードの車両、強いて挙げるならE5系の「グランクラス」かな?
車内に入ることはできませんが、展望デッキには入ることができ、内部の装飾を覗き込むことができます。外国人観光客を誘致するため展望室の内装に桃山調の装飾を採用、とても豪華なものとなっています。乗り心地の向上を狙って3軸のボギー台車(TR73)を採用したり、軽量化のため従来の「魚腹台枠」をやめ、台枠の形状を改良するなどしています。
「マイテ39-11」が製造されたのは1930(昭和5)年、製造当初は「スイテ37011」という形式名でしたが、1941年には形式名称の改正で「マイテ39-2」に。戦後の1949年には改造され、形式名も「マイテ39-11」となるのです。展示車両は1959(昭和34)年頃の塗装を再現、1960年に1等車が廃止になり、形式名も「マロテ39-11」となりました。
※「鉄道博物館訪問記」は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
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