鉄道博物館の展示車両(その11)~【オハ31形客車「オハ31-26」】~鉄道博物館訪問記・こぼれ話~(H24.1.9)
今回は鉄道博物館の展示車両のうち、「特急列車の誕生と通勤輸送の始まり~戦前・戦後~ゾーン」から、「オハ31-26号機」についてご紹介していきましょう。
国鉄で初めて半鋼製客車として誕生したのがオハ31形。台枠の強度を上げた「魚腹台枠」や衝突時のせり上がりを防止する「アンチクライマー」など、安全性を重視した構造となっているようですね。その他の特徴として、溶接技術が確立されていなかったためリベットを打ちつけて車体を組み立てていたり、将来の広軌化(1,435mm)にも対応できる車軸の長い台車(TR11)を採用していることなどです。
1927(昭和2)年に製造された当時は「オハ44425」という形式名でしたが、1928年には「オハ32025」に変更、さらに1941(昭和16)年に「オハ31 25」となっています。解説ボードによると昭和16年頃の塗装で展示されていることから「オハ31 26」の名称で紹介されているものと思われます。
国鉄を引退後、「オハ31 26」は津軽鉄道に払い下げされ、同じ形式名のまま活躍。鉄道博物館の開館に伴い、津軽鉄道から寄贈されて保存・展示されています。
「オハ31 26」は車内の見学も可能。車内にはクロスシートが並び、だるまストーブもありました。津軽鉄道といえば「ストーブ列車」ですよね。このストーブも津軽鉄道に払い下げされたあとに設置されたものなのでしょうか?
※「鉄道博物館訪問記」は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
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