鉄道博物館の展示車両(その9)~【キハ41300形気動車「キハ41307」】~鉄道博物館訪問記・こぼれ話~(H24.1.9)
今回で鉄道博物館の「全国に広がる鉄道網~大正期~ゾーン」に展示されている車両をご紹介するのも今回が最後、キハ41300形(41307号車)についてです。
こちらがキハ41307号車、国鉄で初めて量産された気動車で、各地の非電化ローカル路線で活躍したとのことです。1934(昭和9)年の製造当初はガソリンエンジンを搭載した「キハ41056号車」として誕生。戦後、1948年には改造され「キハ41207号車」となり、さらに1952年にディーゼルエンジンを搭載する再改造が行われ、形式名も「キハ41307号車」となりました。その後、1957(昭和32)年に形式番号の改定が行われ「キハ048」に、国鉄からの引退後は私鉄に売却され、形式名を何度となく変わりましたが、展示車両は昭和30年ころの仕様で展示されていることから「キハ41300形41307」として解説ボードに紹介されています。
キハ41307号車は、1958(昭和33)年に遠州鉄道に売却され、「遠州鉄道キハ802」に、1967年には北陸鉄道に譲渡「キハ5211」を名乗ることになります。さらに1972年には「関東鉄道キハ461」、1979年に「筑波鉄道キハ461」と渡り歩き、1985(昭和60)年まで活躍しました。
キハ41307号車は車内も開放。車内はクロスシートが並び、運転席を間近で見ることができます。
床の一部が透明の板になっていて床下のエンジン部分も見ることができます
次回からは、戦前・戦後期に活躍した車両をご紹介していきます。
※「鉄道博物館訪問記」は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
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