鉄道博物館の展示車両(その7)~【ED40形電気機関車「EF40-10」】~鉄道博物館訪問記・こぼれ話~(H24.1.9)
今回は鉄道博物館展示車両のうち、「全国に広がる鉄道網~大正期~ゾーン」からED40形電気機関車(ED40-10号機)についてご紹介していきましょう。
「ED40形電気機関車」は、国鉄最初の国産電気機関車で、信越本線の横川~軽井沢の碓氷峠越えで活躍した「アプト式」機関車です。1921年の製造時は「10029」という車号でしたが、1928年に「ED40-10」に車号変更。1944年には東武鉄道に譲渡され「ED4002」に、1955年に東武鉄道「ED602」に車号変更され、1968年に引退しました。
ED40-10号機の車体側面部。ED40形の解説ボードには「狭いトンネルに対応できる第三軌条による集電」と書かれていましたが、展示車両にはパンタグラフが。東武鉄道に譲渡されたときに取り付けられたのでしょうかね?
また、横川~軽井沢の急勾配区間で「摩擦ブレーキ」を連続使用することを避けるため「発電ブレーキ」を装備。一般的に電気機関車は両方に運転台が設置されていますが、ED40形は勾配の下り側(横川)にのみ運転台があるという形状となっています。
東武鉄道「ED602」は引退後に国鉄に寄贈され、1968年から「ED40-10」に復元され、準鉄道記念物に指定。大宮総合車両センターで保存されていましたが、鉄道博物館の開館に伴い、館内で展示されることになりました。
※「鉄道博物館訪問記」は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
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