鉄道博物館の展示車両(その4)~【ハニフ1形客車(デ963形電車)】~鉄道博物館訪問記・こぼれ話~(H24.1.9)
今回から鉄道博物館の展示車両のご紹介も、「全国に広がる鉄道網~大正期~ゾーン」の象徴的な車両たちにスポットを当てていきたいと思います。今回は「ハニフ1形客車(デ963形電車)」についてです。
現在の中央線の一部である甲武鉄道の飯田町~中野間で活躍し、甲武鉄道の国有化後、国鉄最初の電車となった「デ963形968号車」。統括制御(連結運転)が可能な「間接制御」や「直通空気ブレーキ」が備えられていました。
その後、電装品を取り外され、デ963形968号車は客車「ハ6形」として信濃鉄道に払い下げられ、「ロハフ1形」に形式変更されたあと、松本電気鉄道の前身「筑摩電気鉄道」に譲渡され、「ハニフ1形」を名乗ることになります。
廃車後も松本電気鉄道で保存されていた「ハニフ1形」でしたが、国鉄初の電車という歴史的価値から、大宮の鉄道博物館での保存・展示が決定され、松本電気鉄道から寄贈されたものです。そのため、車体は客車の「ハニフ1形」として鉄道博物館に展示さえていることになります。
※「鉄道博物館訪問記」は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
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