平成23年1月10日、府中本町駅~成田駅で「快速 成田山初詣むさしの号」が運転されました。これまで見送るだけであった初詣臨時列車でしたが、今回は「快速 成田山初詣むさしの号」に乗ってきました。
数ある初詣臨時列車の中で「快速 成田山初詣むさしの号」を選んだのかというと、第1に、始発駅の府中本町駅から終点の成田駅まで、トクトクきっぷの「ホリデーパス」と指定席券で乗車できること。第2に、武蔵野線南流山駅と常磐線北小金駅の間にあり、通常旅客列車が通ることのない通称「武蔵野線北小金支線」を走ること、この2点です。
ホリデーパスを買って「快速 成田山初詣むさしの号」の待つ府中本町駅へ。「快速 成田山初詣むさしの号」の府中本町駅出発時刻は9:54ですが、私が到着したのは9:25頃。まだ、「快速 成田山初詣むさしの号」の姿は全く見えません。
9:30を少し過ぎた頃、北府中方面から旧国鉄色の特急形車両が府中本町駅に到着。その列車は田町車両センター所属の183/189系H61編成でした。列車は府中本町駅で1~2分ほど停車後、駅の南側にある引き込み線へ。この引き込み線は武蔵野線の折り返し列車が一時的に停泊する線路。ここにチタH61編成も入線しました。
府中本町駅の南側にある引き込み線で武蔵野線車両と並び、出発を待つチタH61編成。
出発を待つチタH61編成の横を南武線205系が走る。
そして9:52、いよいよチタH61編成が動き始めました。
武蔵野線府中本町駅ホームに入線するチタH61編成の「快速 成田山初詣むさしの号」。「快速 成田山初詣むさしの号」の府中本町駅での停車時間は、わずかに2分弱。9:54、列車は乗客を乗せるとすぐに府中本町駅を出発しました。
私が乗車したのは6号車。チタH61編成の6両編成ですが、6号車のみがグレードアップ改造車なのです。座席部が通路部に比べて一段高くなっていて、座席も(簡易でない)フリーストップ式のリクライニングシートです。「快速 成田山初詣むさしの号」は全車指定席で、私が指定駅を確保したのは運転日当日。窓側の座席を指定したところ、空席はわずかに1つのみ。それがグレードアップ仕様の6号車だったのです。運に恵まれました!
「快速 成田山初詣むさしの号」は、府中本町駅を出発すると、西国分寺駅に9:59、新秋津駅に10:07、東所沢駅に10:11と停車。東所沢駅を出発すると、次の停車駅は終点の成田駅。成田駅の到着時刻は11:47ですから、実に1時間30分以上どこにも停まらずに走り続けるのです。
府中本町駅から新座駅までは軽快な速度で走っていましたが、武蔵野線には追い越し設備がないため、北朝霞駅あたりからは徐行運転に。南浦和駅では10:28から約3分、扉が開かないままの停車(運転停車)となりました。
再び走り出しますが、50~60km/h程度の速度を抑えての運転が続きます。
南流山駅でも10:54から約2分ほど停車。停車中にはちょうど反対側のホームに府中本町駅行きの武蔵野線電車が入線してきました。
南流山駅を出発してすぐに、旧国鉄形の特急車両を追い抜きました。その車両の方向幕には「初詣」の幕。時刻表には掲載されていない列車ですので、団体専用の初詣列車ではないかと思われます。
10:58頃、いよいよ武蔵野線に別れを告げ、常磐線にわたるため通称「北小金支線」へ。ちょうど武蔵野線の線路には、EF510-500番台の新型電気機関車が貨物列車を牽引する姿がありました。
11:00頃、右手に常磐線の線路が見えてきました。
車窓から見える車両も武蔵野線205系や209系から、写真のような常磐緩行線のE233系2000番台や、常磐快速線のE231系に変わります。
11:10頃に我孫子駅に到着。我孫子駅には2番線と4番線の間にあるホームのない線路上に約1分停車してから出発。ここからは常磐線から成田線に進んでいきます。
成田線内は単線区間のため、湖北駅と小林駅で我孫子方面行きの列車と交換のため運転停車がありました。沿線では木下駅~小林駅間でカメラマンの放列を数か所確認。成田線の有名撮影地のようです。
終点の成田駅のひとつ前の駅である下総松崎駅を過ぎると、前方には高架線路が見えてきます。これが成田スカイアクセスの線路。
成田スカイアクセスの成田湯川駅。成田湯川駅って成田線の線路のすぐそばにあるんですね。成田線もここに新駅を造れば利便性が高まりそうですが、実現するのでしょうか?
「快速 成田山初詣むさしの号」は11:47、定刻どおりに成田駅に到着。
成田駅に停車中の「快速 成田山初詣むさしの号」。すでにヘッドマークは「回送」の幕に変わっていました。その横をちょうど「特急成田エクスプレス」が通過。同一フレーム内に収めることができました。
以上で約2時間の旅は終了。この後、私は11:55に、成田駅に到着する「快速 成田山初詣やまなし号」を見るため、そのまま成田駅に留まったのですが、その話題は次回ご紹介しましょう。
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