高野山駅の2階は待合室・展望台となっていますが、高野山ケーブルカーや南海電鉄にまつわる様々な資料が展示されていました。

現在、運行している高野山ケーブルカーは2019年3月に取り換えられた車両であり、製造・運搬・旧ケーブルカーの搬出・新ケーブルカーの搬入の4つの区分で解説。

新型(4代目)高野山ケーブルカーの客車はスイスのキャビンメーカー「CWA社」にて、2018年4月から9月にかけて製造されました。欧州風の流線型が特徴的な車体は、海外からのお客さまが増加し、国際性豊かな高野山のイメージとつながる「和洋折衷」のデザインで、高野山・壇上伽藍ノ根本大塔を想起させる朱色をコンセプトカラーとしています。また、朱色は特急「こうや」、こうや花鉄道「天空」、「2300系」にも採用されており、高野山への旅の”期待感”を醸成します。

製造された新型車両は大型トレーラーにてドイツのハンブルク港まで運搬され、大型船にて地中海・スエズ運河・インド洋・東シナ海などを通り、約1カ月かけて神戸港まで運ばれました。
神戸港に着いた新型車両は大型トレーラーに積み替えられ、車通りの少ない夜間に国道を通って運ばれました。高野山までの道のりは狭く蛇行した山道であるため、慎重に運転されました。

54年間の任務を終了した3代目高野山ケーブルカーは、高野山駅にて大型クレーンで吊り上げられ、大型トレーラーに載せられました。最後にはお疲れ様の意味を込めて総本山金剛峯寺僧侶による「御慰労御法楽(ごいろうごほうらく)」が営まれました。

3代目高野山ケーブルカーの搬出が行われた後、新型高野山ケーブルカーが高野山駅前まで運ばれ、大型クレーンで吊り上げられました。吊り上げられた車体は駅舎を跨ぎ、ホーム天上に開けられた開口部を通り、ホームとホームとの狭い隙間にゆっくりと慎重に降ろされました。
1編成目の新型車両の搬入後、極楽橋駅に停車していた3代目車両を高野山駅に移動させるため、新型車両と3代目車両の入替作業が行われました。新旧車両の最初で最後のすれ違いとなりました。
※「2026年夏 日本仏教二大聖地参り&関西観光列車乗りまくり旅」は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひご覧ください。
最近のコメント