平成28年5月29日は、史上初めて西武秩父駅から出発するSLパレオエクスプレスに乗って三峰口駅へ。三峰口駅構内には秩父鉄道車両公園があり、SLパレオエクスプレスが折り返し運転するための転車台があるほか、秩父鉄道の歴代の車両が展示されています。臨時SL列車が三峰口駅に到着してから出発するまでの約1時間、秩父鉄道車両公園の展示車両を撮影していました。

秩父鉄道車両公園は午前9時から午後5時まで開放。全部で10台の車両が置かれています。

ワキ824号。昭和43年に製造され、昭和63年まで下板橋、業平橋、南高崎まで袋詰めセメント輸送に使用されていました。

テキ117号。昭和34年に製造され、ワキ824号と同じく、袋詰セメント輸送に使用されてきましたが、昭和59年に廃車となりました。

スム4023号、昭和38年に製造され、昭和40年から袋詰セメントや生活物資の輸送に使用されてきましたが、セメントのバラ積み輸送やトラック輸送の普及で姿を消しました。

トキ502号、昭和43年に製造され、主に武甲から蘇我方面への石灰石輸送に使用されてきましたが、昭和59年の武甲線廃止により使用されなくなり、昭和63年に廃車となりました。


ヨ15号、大正14年に製造され、影森~秩父間の秩父セメント第一工場向けの原石輸送に活躍したヲキ車を昭和43年に改造した車両。車掌等が乗車する緩急車としては片側に4輪ある非常に珍しい車両です。昭和62年の緩急車廃止に伴い、昭和63年に廃車となりました。

クハニ29号、大正11年に旧国鉄で製造され払い下げを受けたもので、昭和63年に廃車となりました。
ここまで6台の車両をご紹介してきましたが、秩父鉄道車両公園には全部で10台の車両が展示されています。残りの4台は…。

左からED381号、デキ1号、デハ107号、さらにED381号の奥にはワフ51号が置かれているはずなのですが、転車台付近から先は立入禁止になっていて近づくことができませんでした。近くにいた鉄道ファンの話によると、放置状態の車両は傷みも激しく、崩壊寸前の車両もあり、危険回避のため立入禁止にしているんだそうです。
「西武鉄道・秩父鉄道 臨時SL列車イベント」訪問記の本編は、私のホームページ「列車とともに」に掲載しています。ぜひ、こちらもご覧ください。
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