引退が近づく列車たち2010(その5)~【急行 能登】~
今回は上野~金沢を結んでいる「急行 能登」についてご紹介していきましょう。
「急行 能登」は関東地方に唯一残る急行列車、そして国鉄時代のボンネット型特急車両として貴重な存在となっていました。かつては高崎線最終電車の後に上野駅を出発し、高崎駅までに停車駅も多く、終電車に乗り遅れたり、リクライニングシートでゆっくり帰りたい乗客などに利用されていたようです(特に高崎あたりまで)。
しかし、現在は上野駅出発時刻も早まり、高崎駅までの停車駅も大宮と熊谷のみ。高崎線を走る普通列車にもリクライニングシートであるグリーン車が連結されたことから、「急行 能登」の利用率も減少していたようです。
私が最近「急行 能登」に乗車したのは、平成20年7月乗り鉄旅で「ぎおん柏崎まつり海の大花火大会」の終了後、直江津から上野まで利用したのですが、そのとき乗車した自由席車両は、土曜日であるにもかかわらず1両に5~6人しか乗車していない状況でした。
そして、ついにJR東日本の「2010年3月ダイヤ改正について」、JR西日本の「平成22年春ダイヤ改正について」(ともにPDFファイル)により、平成22年3月をもって「急行 能登」の運転取りやめとなることが発表されました。
私は仕事が正月休み中のこの時期に「急行 能登」の勇姿を見ておこうと思っていましたが、平成21年12月31日と平成22年1月1日は、雪と強風の影響で運休。ようやく1月2日に運転が再開され、私は1月3日、金沢駅から到着する上り「急行 能登」を見るため、上野駅に向かったのでした。
1枚目の写真は、上野駅16番ホームに入線してきた「急行 能登」です。雪でヘッドマークが覆われていて、厳しい天候のなか疾走してきたことが伺えます。
「急行 能登」の周辺には朝早いにもかかわらず、引退を知って30名以上の鉄道ファンが取り囲んでいました。「急行 能登」が到着後、しばらく経つと周辺が空いてきました。2枚目の写真は1枚目の写真を撮影した場所から少し移動して、車両の全体写真を撮影したものです。
平成22年3月の改正では「急行 能登」と同区間を走る「寝台特急 北陸」も廃止となることがJR東日本、JR西日本から発表されています。それについては次回ご紹介しましょう。
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